華氏911

久々にバイトが八時までだったので、以前から観たかった「華氏911」を観に行った。
苦しくて悲しくて途中何度も目を伏せそうになった。
ブッシュは始終へらへらと笑っている。厚顔無恥という言葉どおりに。
血だらけで死んでしまった赤ちゃん、親類を失って泣き叫ぶ女性、足を失った兵士、全ての映像が頭から離れない。それが、あのブッシュのせいだ、と思うと悔しくて悔しくて仕方ないよ。
人が金儲けのために死んでいく。

私は、自分が戦争が嫌いだったり、人が死んでいくのが嫌いだったりする。そしてその感覚は誰でも持っているものだと思ってきた。
でも、今この世界を見てると、圧倒的にそんな「普通の」考えを持っている人は少ない。
皆、踊らされてるよ。
そして、無知すぎる。
無知は罪だと思う。
人の死は「知らなかった」という言葉で許されてはならない。
絶対。
だって、誰だって大切な人がいるはずだ。もし居なくてもその人が今そこに存在するのは、「愛」とか「優しさ」とか「大切」、そういうキーワードがあったからだ。それを思い出して欲しいよ。
誰だって、その人が死んだら悲しむ人が居る。
それを、無意味に、本当に意味がないのに、ただ殺していく。
そんな行為が実際行われている。

お願い。もうやめてよ。
映画の間中、心の中で叫んだ。
私の中ではまだ、大切な人を亡くした人の声が鳴り止まない。