誰だって、なんだって
2005年11月22日 読書
q:タム君をしったのは?
まだ実家にいた頃。ぐうたら新聞を読む時間があって、そこでこの本が紹介されていた。
その中の一こまがとてもよくて、「ほしいなぁ」と思ったのが最初。
q:でもしばらく、忘れてたでしょ。
そう。
引越しやら就職やらなんやらかんやらで忘れていた。
q:次に出会ったのは?
21世紀美術館の閲覧コーナーにあった雑誌。
q:そして?
横浜トリエンナーレでやっとみることができた。
もう全部持って帰りたいくらい、すてきな絵で、特に「melo」は本当に迷路だったのでびっくり。
q:最後に一言どうぞ。
(トリエンナーレで彼の展示をみた記念に)単行本を買いました。
ずっとほしかったから、本当にダッシュでレジに持っていった。
で、トリエンナーレの帰りに電車で読んだ。
本当に素敵な本だった。
あったかくて、やわらかくて、クダラナクて、夢みたいで、現実みたいで、私みたいで、あの子みたいで。
架空のお話なのに、なぜか自分の中にそんな記憶がある。
「本当にいいものは自分じゃなくて誰かにあげたくなる」
読み終わって、とても胸いっぱいの気持ちで、私は絶対にこの本をあの人にあげよう、と決めてぱたんと本を閉じたのでした。
まだ実家にいた頃。ぐうたら新聞を読む時間があって、そこでこの本が紹介されていた。
その中の一こまがとてもよくて、「ほしいなぁ」と思ったのが最初。
q:でもしばらく、忘れてたでしょ。
そう。
引越しやら就職やらなんやらかんやらで忘れていた。
q:次に出会ったのは?
21世紀美術館の閲覧コーナーにあった雑誌。
q:そして?
横浜トリエンナーレでやっとみることができた。
もう全部持って帰りたいくらい、すてきな絵で、特に「melo」は本当に迷路だったのでびっくり。
q:最後に一言どうぞ。
(トリエンナーレで彼の展示をみた記念に)単行本を買いました。
ずっとほしかったから、本当にダッシュでレジに持っていった。
で、トリエンナーレの帰りに電車で読んだ。
本当に素敵な本だった。
あったかくて、やわらかくて、クダラナクて、夢みたいで、現実みたいで、私みたいで、あの子みたいで。
架空のお話なのに、なぜか自分の中にそんな記憶がある。
「本当にいいものは自分じゃなくて誰かにあげたくなる」
読み終わって、とても胸いっぱいの気持ちで、私は絶対にこの本をあの人にあげよう、と決めてぱたんと本を閉じたのでした。
こないだブックオフに行って、久々にゆっくりと本棚のところを歩いた。
私がブックオフで楽しみなのは、本当に「え?」と思うような偶然の出会いがあること。
今回は、ソニーマガジンズのところで地味に置かれているこの本をみつけました。
鼻がいい僕。くんくん
鈴木翁二はなんとなくは知ってたけど、持ってなかったし読んだことがなかたので、500円でちょと高い、と思ったけど(いまだに貧乏癖が抜けない)買った。
中身はつげ義春がちょとメルヘンの世界にも手を出した、そんな感じがしたよ。
絵もとても独特なものから、つげや水木しげるのような湿っぽくて薄暗い絵までさまざま。
空はゴッホみたいに渦をまいていたりもする。
だんだん寒くなってきてお布団でいるのが気持ちいい。
どきどきしながらこの不思議な本を読んでいる。
私がブックオフで楽しみなのは、本当に「え?」と思うような偶然の出会いがあること。
今回は、ソニーマガジンズのところで地味に置かれているこの本をみつけました。
鼻がいい僕。くんくん
鈴木翁二はなんとなくは知ってたけど、持ってなかったし読んだことがなかたので、500円でちょと高い、と思ったけど(いまだに貧乏癖が抜けない)買った。
中身はつげ義春がちょとメルヘンの世界にも手を出した、そんな感じがしたよ。
絵もとても独特なものから、つげや水木しげるのような湿っぽくて薄暗い絵までさまざま。
空はゴッホみたいに渦をまいていたりもする。
だんだん寒くなってきてお布団でいるのが気持ちいい。
どきどきしながらこの不思議な本を読んでいる。
こないだ、ボランティアについてちょと書いたんだけど、
そのときどうも上手く言えなくて、なんだか誤解を招きそうな感じで
終わってしまったことがちょと気になっていたのです。
で正月に入り、這々の体で読んだのがこれです。
「実録・外道の条件」町田康
「まーたーかーよー。年明けそうそうからマチダマチダ言いやがって。」と思われるかもしれませんね。
わかります。わかりますとも。
しかし、この中の「地獄のボランティア」。
これを読んで頂きたいわ私。僕。俺。
これに書いてあるのすごく的を得ている。
そう、私が言いたかったのはそれなのだよ。
と、町田氏と心の中で握手。勝手に。
こないだの私の反ボランティア説に疑念を隠せない方。
つい最近文庫本が出ましたので。お値打ちです。
ちなみに、新刊「猫にかまけて」も面白く、
今、まだ途中ですけど目頭を熱くさせています。
今年はもっともっと本を読みたい。
おすすめの本ありましたら教えて下さい。
そのときどうも上手く言えなくて、なんだか誤解を招きそうな感じで
終わってしまったことがちょと気になっていたのです。
で正月に入り、這々の体で読んだのがこれです。
「実録・外道の条件」町田康
「まーたーかーよー。年明けそうそうからマチダマチダ言いやがって。」と思われるかもしれませんね。
わかります。わかりますとも。
しかし、この中の「地獄のボランティア」。
これを読んで頂きたいわ私。僕。俺。
これに書いてあるのすごく的を得ている。
そう、私が言いたかったのはそれなのだよ。
と、町田氏と心の中で握手。勝手に。
こないだの私の反ボランティア説に疑念を隠せない方。
つい最近文庫本が出ましたので。お値打ちです。
ちなみに、新刊「猫にかまけて」も面白く、
今、まだ途中ですけど目頭を熱くさせています。
今年はもっともっと本を読みたい。
おすすめの本ありましたら教えて下さい。
myheart is so softry,now.
2004年11月1日 読書よくも悪くも、私の心の中はとてもふにゃふにゃです。
がつんとしたものなぞ何もないと言っていい。
聴いている音楽ももちろん(先日の日記を参照)今はプライベートな事情でぐなぐなになっています。
弱っている、といえばそれまでだけど、
こういう状態に置かれている自分をフル活用してやろう、
いろんなものにふれることが大切だと、常々思っています。
人はきっとへなへなになっている時っていうのは、いつも以上に
すべてのことが浸透しやすい状態にある。
スポンジが水をゆっくりと音もたてずに吸い込んでいくような、
そんな感じ。
で、昨日読んだ本。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043543018/qid=1099283376/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-1202662-3011407
私はこの人の「晴れた日は学校をやすんで」を読んで、電車で声を殺して泣きました。(特に「ジョン」は傑作です)
そんな西原理恵子のエッセイでもあるこの本は地元のブックオフもどきで50円でした。いつも思いますが、本当に値段ていうのは不思議です。
もちろんそういう価値が存在することを否定してはいけないけど、
こういう値段がつけられていたら、人って本を軽んじてしまわないかしら。なんでもコンセントを通すものが高価な時代。もうこうしたアナログ的なものがどんどん消去されていってる気がします。
で、話は大ソレにソレたけど、このエッセイが結構よかったのです。
この人の絵は雑くて嫌い、ていう人もいるけど
こんな叙情的でイノセントな絵をかく人は稀だと私は思っています。
何気なく描かれているけど、彼女の視点というのはいつもなにもまざりっけがない。汚いものは汚らしく、みすぼらしいものはみすぼらしく、
まるで読者の偽善的な部分を抉り出すような、そんな絵を描きます。
それは例えば、描かれたこどもの目だとか、動物の後姿とかちいさなパーツであったりします。
そんな彼女の作品は、彼女のどんな部分が作り出しているのか、
それが垣間見えるようなエッセイでした。
人間としての欲望にかなり忠実で冷静である、という部分では内田春菊と同じものを感じるといっていいかもしれません。
…きょうはalmost「ですます」調で書いてみました。
なんとなくそんな気分なのです。
がつんとしたものなぞ何もないと言っていい。
聴いている音楽ももちろん(先日の日記を参照)今はプライベートな事情でぐなぐなになっています。
弱っている、といえばそれまでだけど、
こういう状態に置かれている自分をフル活用してやろう、
いろんなものにふれることが大切だと、常々思っています。
人はきっとへなへなになっている時っていうのは、いつも以上に
すべてのことが浸透しやすい状態にある。
スポンジが水をゆっくりと音もたてずに吸い込んでいくような、
そんな感じ。
で、昨日読んだ本。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043543018/qid=1099283376/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-1202662-3011407
私はこの人の「晴れた日は学校をやすんで」を読んで、電車で声を殺して泣きました。(特に「ジョン」は傑作です)
そんな西原理恵子のエッセイでもあるこの本は地元のブックオフもどきで50円でした。いつも思いますが、本当に値段ていうのは不思議です。
もちろんそういう価値が存在することを否定してはいけないけど、
こういう値段がつけられていたら、人って本を軽んじてしまわないかしら。なんでもコンセントを通すものが高価な時代。もうこうしたアナログ的なものがどんどん消去されていってる気がします。
で、話は大ソレにソレたけど、このエッセイが結構よかったのです。
この人の絵は雑くて嫌い、ていう人もいるけど
こんな叙情的でイノセントな絵をかく人は稀だと私は思っています。
何気なく描かれているけど、彼女の視点というのはいつもなにもまざりっけがない。汚いものは汚らしく、みすぼらしいものはみすぼらしく、
まるで読者の偽善的な部分を抉り出すような、そんな絵を描きます。
それは例えば、描かれたこどもの目だとか、動物の後姿とかちいさなパーツであったりします。
そんな彼女の作品は、彼女のどんな部分が作り出しているのか、
それが垣間見えるようなエッセイでした。
人間としての欲望にかなり忠実で冷静である、という部分では内田春菊と同じものを感じるといっていいかもしれません。
…きょうはalmost「ですます」調で書いてみました。
なんとなくそんな気分なのです。