浮き雲。

2004年9月24日 映画
久々にしみじみ「いいなぁ」と思える映画見ました。
アキ・カウリスマキの「浮き雲」です。

ストーリーはとってもシンプル。
給仕長として働いている女性の旦那が、ある日突然解雇されてしまう。
しかも、そのうちその女性まで働いていた店のオーナーが変わることで職を失ってしまう…。

二人の必死に仕事を探す姿や、お互いを励ましあう様子が心にしんみりくる。決して派手じゃないけど、「コーヒーを淹れようか」という言葉、酔っ払った旦那をずりずりと引っ張る手、嬉しい時にはカツと花束をプレゼント。そんな些細な仕草でこんなに愛情が表現できるなんてすごいよ。
しかも映像もとてもきれい!!!ソフィアコッポラの「ヴァージンスーサイズ」や、ヴィンセント・ギャロの「BAFFALO66」の雰囲気が好きな人なら絶対見た方がいいと思う。人の横顔、ちょとした街角のショーウィンドウ、家具、店のネオン、ホテルの一室、全ての映像が素晴らしい。特に美しいのは、なかなか仕事が見つからない主人公を雨のガラス越しに映しているシーン。雨だれがとっても効果的で、色のバランスもばっちり。唸らされました。
他にも冒頭のピアノのシーンや、旦那がショックで倒れてしまうシーンとかも大好きやな。
それにしてもこの旦那最高です。結婚願望が芽生えた。
一応DVDでこんなの出てます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000065VTT/qid=1095954239/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-4096755-5515536
ただ、在庫切れらしいので、普通に借りて見るのをおすすめします。
本当見たら軽く人生観や結婚観変わると思うな。

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ram

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