水浸しの街

2006年7月20日
諏訪一帯が水浸しだ。水の街となった。
私は会社にいけなかった。
今日はなんとかウン時間かけて会社にたどり着いたけど、昨日はなすすべもなく、家で一人でいた。
あまりのもったいない時間を利用して、僕はまた映画を観た。

もう、圧倒的な映像の美しさ、それもシンメトリーに。
キューブリックがどんなに嫌な人だったんだろう、と改めて思う。
こんなに綺麗な映像を撮るのに、どんだけの苦労と時間が費やされているのだろう。

風景だけでなく、出てくる人物の一つ一つの動作、絶妙なアングル、全て完璧。

小さい頃憧れた「悲しみの王妃」(マリー・アントワネット)の生活のように、また僕はうっとりと、ドレスのドレープやかるた遊びに見ほれた。

そして、この諸行無常のバリーの人生の傍観者となり、時には彼と一緒に喜び、彼の傲慢さを冷ややかに観察し、彼の悲しみを見送る。

この作品、長ーいのにしかし見入ってしまうのは、あまりにもつぶさに描かれた細かなパーツが生き生きとしているから!
それは、美しいアイルランドの風景から、赤い軍服、そして、美しい女性たち。

映画とは、こうでなくてはね。と僕は、おなか一杯になって、そしてバリーの人生は僕の前で幕を静かに閉じた。

ただ観ているだけで幸せな映像がここにはある。
バリーリンドンはそんな映画だった。

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ram

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